新入社員の電話の取り方が気になる

春の歓送迎会も終わり、職場も少し落ち着いてきた。私の部署に配属された新入社員も、それぞれ職場に少しずつ慣れ、1人1人の個性も見えてきた感じだ。その中で、少し気になる新人が居る。新入社員の中で唯一の女性で、人事担当者の好みがわかる可愛らしい女性なのだが、その新入社員の電話の取り方が気になるのだ。電話応対自体は不慣れな感じではなく、研修の効果なのかそつなく受け答えをしているし、恐らく私以外の人間は誰も気に留めないような些細なことだ。彼女の電話応対で私の気になる点、それは、電話に出る時の第一声にある。

我が社は商社だから、電話の相手はほとんどが取引先の会社なのだが、彼女は電話に出る時の第一声で、はあいと挨拶の間を伸ばすのだ。例えばお客様窓口とか、病院や保育園などでは、やわらかく間を伸ばす発声は優しげに聞え、悪くないかもしれない。しかし電話の相手は子供やお年寄り、女性というわけではなく、ビジネスの電話応対なのだ。優しげにするよりも、信頼感を与えるはっきりした発声の方がふさわしい。しかし彼女は、第一声は優しげに間延びしているが、その後の応対はいたって普通だ。だから恐らく、彼女も無意識でその対応をしているのだと思われる。

それぞれの業務で忙しく、雑音も多いオフィスフロアで、彼女のその発声に気が付いているのは多分私1人だと思う。その電話応対を今すぐ彼女に注意すべきか、少し様子を見るか、それとも私が気にし過ぎなのか、同性の先輩として、対応に悩んでいる。一歩間違えれば口うるさいお局扱いされそうだし、放置して私より上の者が気づき、私が指導不足だと思われることも避けたい。通常業務以上に気を使うところだ。